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三鷹の森ジブリ美術館 ある一枚の絵
この間、友人と二人で三鷹の森ジブリ美術館に行ってきた。
友人の受験終了祝いとして。
私はそこを訪れるのは2度目なので今回は初めから友人の案内役のつもりだったのだが、
一つだけ、どうしてももう一度見たい絵があり、それを期待して行った。

素敵な本を読んだ時、素晴らしい映画を観た時、美しい音楽を聴いた時、立派な絵画を見た時、
誰でも身震いするような感動を覚えたことがあるだろう。
去年の夏、私は思いがけないところでその感覚に襲われた。

一枚の絵に出会った。

本も映画も、音楽も絵画も、どれもその作品に触れる人の存在を前提として作られている筈である。
どれも大抵は完成した、完全な作品のはずである。
しかし私が出会ったその作品は、“見る人”の存在を想定しておらず、また完全なものでもなかった。

美術館内に「映画の生まれる所」というコーナーがある。
宮崎駿さんによって描かれた下絵やら絵コンテやらイメージイラストやらがたくさん、
壁いっぱいに貼ってある部屋。
そこに、それはあった。
その一枚だけ、縦60×横40㎝近くありそうな大きな絵で、イーゼルに立てかけてあった。
衝撃だった。
息を呑むとはこのことだ。
一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなった。
大げさではなく、私は人目でその絵に引き込まれ、時の経つのを忘れた。

暗闇にいる、正面を向いた一人の少年の上半身が、スケッチブックいっぱいに描かれている。
斜め前にすっと伸ばした腕の先に植木鉢の上の部分が見える。
その少し上、少年の胸の辺りに、雲をまとった小さな地球のような星がぽっかりと浮いている。
丁度、植木鉢から生まれたみたいに。
その星はかすかに光を放っていて、少年の顔と着ているワイシャツが仄かに浮かびあがる。
口元はきゅっと閉じて心なしか緊張しているようにも見えるが、
首をかすかに左に傾げ、伏し目がちにその星を見つめる少年の眼差しは、
静かで慈愛に満ちている。

この絵は、美術館内で上映される15分程度の短編映画の一つ、
『星をかった日』(残念ながら私が行った日はこの作品は上映されていなかった)の
構想段階に描かれた下絵で、普通それを一般の人が見る機会はない。
そのため、主線は鉛筆でささっと描かれ、
歪んでいる所も、輪郭が二重三重になっている部分もあるが
そのままその上から水彩絵の具でうすく着色――これもささっと行われるため線からはみ出していたり、背景なんかは大まかに塗られ、白い部分がたくさん残っているという、とても「完全」とはいい難いものである。

それでも、私はその絵から目を離すことができなかった。
見れば見るほど背中にぞくりと恐怖にも似た感動がわく。

その後一ヶ月近く、この絵のことが頭から離れなかった。
ふとした拍子に思い出しては、どきどきと胸が締め付けられるような感動を繰り返し味わった。


・・・その絵に再び会える、と期待に胸を膨らませていったのだが、
悲しいことに、その絵は部屋の奥、立ち入り禁止のところに移動されていて、
ちゃんと見ることができなかった・・。
ああ、もう一度見たい!!
本当に素晴らしい絵だった。
たとえ、立派で完全なものでなくても、その絵の中に深い世界が隠されていると
それは自ずから力を持ち、人々に感動を与え得るのだなと、
そして、やはり宮崎駿さんは天才だと、改めて思った。

hoshia.jpg

↑多分、私の上の説明だけだと、全然どんな絵なのかわからないと思うので・・
これは・・・去年、その絵を見た後、家に帰ってから必死で思い出しながら描いたものです。
宮崎駿さんのとは全っ然違うんですけど・・・でも、こんな感じの・・絵でした。
植木鉢みたいなのは描き忘れてますが(・・;)
ホントにすごい絵だったんです・・。

話はずれますが、その友人は無事、第一志望大学に合格しました(>▽<)
某国立大学の薬学部!
すごいなぁ・・・
鳥インフルエンザに効くタミフルを送ってもらおうかと真剣に悩んでいる私です(笑)


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【2008/03/08 18:59】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
久遠さん。
宮崎駿さんの映画は見ています。
そんな身震いするような絵見てみたいです。
三鷹の森ジブリ美術館に行けば見れるというわけではないんですね・・・。
でも機会があれば美術館にも行ってみたいな~
久遠さん絵もお上手!
【2008/03/10 08:19】 URL | わこ #7uu1RD92[ 編集] | page top↑
>わこさん
本当に、いろんな方に見てもらいたい絵でした。
一応、美術館で見れるといえば見れるのですが、この間行った時は遠くの奥のほうに立てかけてあって、正面から見ることができなくなっていたんです。
でもそれ以外でも宮崎駿さんの絵は、映画の絵とは全然雰囲気が違って(映画のセル画は輪郭線が太く一本に整えられてしまっているので当たり前ですが)、優しくて、儚くて、でもその中に闇もあって、とても深いです。
是非是非、機会があれば!
私の絵は・・・(苦笑)ありがとうございます(^^;)嬉しいです。
【2008/03/10 15:10】 URL | 久遠 #Sivggt7E[ 編集] | page top↑
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